シーシャの炭の選び方|ココナッツ炭とクイックライト炭の違いと火のつけ方

フレーバーやボウルは選んでも、炭まで比較する人は少ないかもしれません。天然ヤシ殻炭とクイックライト炭、オガ炭の違いから、キューブ・フラット・フィンガーといった形状の使い分け、電気コンロでの着火のコツまで、炭選びの基本を整理します。
シーシャを始めると、フレーバーやボウルには気を配っても、炭までじっくり選んでいる人は意外と少ないかもしれません。しかし炭の種類や形状、火のつけ方ひとつで、煙の質も吸う時間の心地よさも大きく変わります。今回は炭選びの基本を、種類・形状・火のつけ方の3つの視点から整理します。
炭の主な3タイプ:天然ヤシ殻炭・クイックライト炭・オガ炭
シーシャ用の炭は大きく3タイプに分けられる。
天然ヤシ殻炭(ココナッツチャコール)は、ヤシの殻を原料に固めた炭で、着火剤を使っていないぶん独特の匂いが出にくく、フレーバー本来の香りを邪魔しにくいと言われる。灰も少なめで、着火後は同サイズのクイックライト炭よりも長く燃えやすいのが特徴。ただし着火剤が入っていないため、ライターの炎だけで火をつけるのは難しく、電気コンロや専用バーナーで数分かけてじっくり熾す必要がある。

クイックライト炭は、あらかじめ着火剤が練り込まれており、ライターで炙るだけで1分ほどで火がつく手軽さが最大の魅力。屋外や電源のない場所でも扱いやすい反面、着火剤特有の匂いや煙が出やすく、繊細なフレーバーの香りをマスクしてしまうことがあると言われる。

オガ炭は、オガ屑を圧縮成形した木炭の一種で、価格の手頃さが魅力。ただし火力にムラが出やすく、シーシャ用のサイズに割って使う手間もかかるため、上級者向けの選択肢といえる。

はじめて選ぶなら、匂いの少なさと燃焼の安定感を重視して天然ヤシ殻炭を試してみるのがおすすめ。手軽さを取るならクイックライト炭も選択肢に入る。
形状で変わる火力:キューブ・フラット・フィンガー
天然ヤシ殻炭にはいくつかの形状があり、これも火力の出方に関わってくる。
キューブ型は一辺25mm前後の立方体で、熱持ちがよく火力も安定して強めに出やすい。長めに吸う時間を想定するときに向く形状だ。
フラット型は、キューブを半分程度の厚みにスライスしたような薄型で、立ち上がりが早く細かい火力調整がしやすい。厚みのある面と薄い面のどちらを下にするかで火力を調整できるのも扱いやすいポイント。
フィンガー型は円筒形の炭で、ファンネルボウル(シーシャボウルの選び方で紹介した、中央に穴があるタイプ)のホイルにぴったり収まりやすい形状とされる。
ボウルの形状や吸う時間の長さに合わせて、キューブとフラットを使い分けると熱管理がしやすくなる。
電気コンロでの着火とひと工夫
天然ヤシ殻炭は電気コンロ(電熱線コンロ)で熾すのが一般的で、炭の数はコンロやボウルのサイズに応じて2〜4個が目安とされる。着火時は炭同士をぴったりくっつけず、少し間隔を空けて並べると熱が回りやすい。

長くコンロを使うためのひと工夫として、コンロの熱線と炭の間に金網を一枚挟んでおく方法がある。炭を直接乗せて加熱を繰り返すと熱線が劣化しやすいため、この一手間でコンロの寿命が延びやすいと言われる。あわせて、炭の灰がコンロにたまったままだと同様に劣化を早めるので、こまめに払っておくと安心だ。
火がついたあとの熱の当て方や、炭のローテーションについてはフレーバーが焦げる・苦くなる原因と対処法で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてほしい。
どれを選ぶか迷ったら
はじめての1つを選ぶなら、匂いが少なく扱いやすい天然ヤシ殻炭のキューブ型から試すのがおすすめ。電気コンロと合わせて使えば、フレーバー本来の香りを損ないにくい。屋外での利用や手軽さを重視する場面では、クイックライト炭も便利な選択肢になる。火をつける環境は換気のよい場所を選び、炭や熱源の扱いには十分注意しよう。シーシャの基本をまだ押さえていない人はビギナー向けガイドもあわせてチェックしてみてほしい。
まとめ
炭は「天然ヤシ殻炭・クイックライト炭・オガ炭」という種類の違いと、「キューブ・フラット・フィンガー」という形状の違いで、火力の出方も吸う時間の心地よさも変わってくる。まずは匂いの少ない天然ヤシ殻炭のキューブ型から試し、電気コンロでの熾し方や炭の数を少しずつ自分の機材に合わせて調整していくのがおすすめだ。なお、シーシャは20歳以上の方を対象とした嗜好品です。


